歯のコラム

COLUMN

理事長徳田が思うアメリカの保険事情

2023/12/19

その他

アメリカ社会は日本のように皆保険社会ではありません。公的社会保険(メディケイド)はあるにはありますが、

ごく一部の限られた人だけが加入していて、大半の人が民間会社の保険に加入しています。

この保険料が高額のため、保険未加入の方も数百万人はおられるとのことです。

そういう方は、コロナの時でも病院に行くこともなく自宅での療法になります。

このように人種問題だけでなく貧しき者と富める者の間の医療格差が厳然とあります。

歯科においても高度な先進医療を受けようとすれば、高額な治療費を払わなければならず、先進治療の恩恵に浴する

人はやはり限られた高所得の方になるのでしょうね。

お笑い芸人のたむらけんじさんが、アメリカの歯科を受診した時のことをSNSで報告していますが、むし歯を2本直して

675ドル(現在の為替レートで95.800円)を払ったとのことです。概ね日本の3~6倍の高額な治療費になるでしょう。

 

アメリカ社会で生きていくためには、民間の高額な保険料を払えるぐらいの収入を得ることが必要なことのようです。

日本のように相互扶助に基ずく保険制度は根付かないのでしょうか。

所得の格差が激しく弱肉強食の社会にあれば、性善説が根底にある日本のような制度はなじまないのでしょうか。

オバマケアーも道半ばです。これほど高度に発展した先進国でありながら、平等に医療が受けることができる社会になるには、まだ課題が多すぎるのでしょうね。

 

 

 

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