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骨粗しょう症について

歯周病

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症とは、骨を作る作用と溶けて失われる作用とのバランスが崩れ、骨の密度が低下してスカスカになる病気です。

骨粗しょう症の原因には、加齢や運動不足、食生活の乱れ、喫煙などがありますが、特に骨密度の低下は加齢によるものが大きいです。また、閉経後の女性は女性ホルモンが減少するため、症状が急速に進行してしまいます。およそ1000万人以上いるとされる骨粗しょう症患者ですが、男女比は2:8で圧倒的に女性が多いです。

骨粗しょう症の初期では、痛みなどの自覚症状があまりないため、進行するにつれ、背中や腰の痛み、背骨が曲がるといった症状が現れます。また、骨が脆くなるため、骨折も起こしやすくなっています。

 

 

骨粗しょう症と歯周病

歯を支えているのは、歯槽骨と呼ばれている顎の骨です。この歯槽骨は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少すると、全身の骨と共に脆くなってしまいます。

エストロゲンの減少は、歯周ポケット内の免疫反応や炎症を起こす成分を過剰にし、歯肉の炎症を悪化させることも分かってきています。

つまり、骨粗しょう症は歯周病を進行させる要因だということです。

 

 

骨粗しょう症の薬と歯科治療

骨密度の低下を抑える薬として、ビスフォスフォネート製剤(BP製剤)が普及されています。

しかし、このBP製剤を服用している方の中に、歯科治療後に重大な合併症を発症してしまうケースがあると報告されています。

これはBP製剤の副作用によるものです.

歯科治療を受ける際に発症する可能性の高い副作用

①顎骨壊死  ②歯髄の炎症  ③感染症の重篤化 など

 

顎骨壊死とは…

顎骨壊死の原因ははっきりとは証明されていませんが、BP製剤は骨の代謝異常により血流に乏しく石灰化の強い骨を形成します。その骨が抜歯などの外科処置により口腔内に露出し、口腔内細菌による感染に抵抗できずに壊死するのだと考えられています。つまり口腔内細菌が常に顎の骨と近接していることが顎骨壊死の発症要因となるのです。

顎骨壊死の主な症状は、疼くような痛み、歯肉の腫れ・排膿、歯の動揺、顎の骨の露出などです。

現在、有効な治療法は見付かっておらず、多くが進行抑制のための処置のみです。顎骨壊死を起こさないためにも、口腔内の衛生環境を清潔に保ちましょう。

 

 

安全に歯科治療を受けるためにも、BP製剤に関して医師にご相談ください。

そして、骨粗しょう症の治療開始前に、あらかじめ歯科検診を受けましょう。