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誤嚥性肺炎

歯周病

誤嚥性肺炎とは

 

その名の通り、誤嚥によって引き起こされる肺炎のことです。

誤嚥とは、食べ物や唾液が誤って気管に入り込んでしまうことです。

(ちなみに、誤飲とは食べ物や唾液以外の異物を飲み込んでしまうことです)

日本人の死因第4位が肺炎で、75歳以上の方と74歳以下の方を比べると、肺炎が原因での死亡数が2倍となっています。【参考:厚生労働省の死因順位(第10位まで)別にみた年齢階級別死亡数・死亡率(人口10万対)】

肺炎の主な原因は細菌感染です。空気中の細菌が気道に入り肺へ到達し、感染を起こします。また、口腔内細菌が唾液と共に気道へ入り込むこともあります。

本来、気道に唾液などの異物が入りかけると、むせて誤嚥を防ぎますが、むせを起こす嚥下機能が低下していると、気道に入り込んでしまいます。こうした嚥下機能の低下を嚥下障害と呼びます。

嚥下障害の主な原因は廃用症候群です。廃用症候群とは、長期間ベットで寝たきりになり体を動かさないでいると、体の様々な機能が低下することです。つまり、嚥下機能に必要な筋力の低下が起きるということです。

 

 

誤嚥性肺炎と歯周病の関係

 

歯周病に罹患している方は、唾液中に多くの細菌が含まれています。このような口腔環境で誤嚥をすると、大量の細菌が肺へ入り込み、誤嚥性肺炎を引き起こしてしまいます。つまり歯周病は誤嚥性肺炎の大きな原因の一つだということです。

また、歯周病が原因で産生される炎症性サイトカイン(情報伝達を行うタンパク質でできた細胞)が、誤嚥により肺へ入り込むと、肺の炎症反応を引き起こし、炎症の進行を速めてしまうこともあります。

 

 

誤嚥性肺炎を予防するために

 

・口腔内を清潔に保ちましょう

・嚥下機能を高めるため、口腔筋トレーニングを行いましょう

・食事中の誤嚥を防ぐため、食事中の姿勢を正し、食事に集中できる環境を作りましょう

・かかりつけの歯科医院で定期的にチェックしましょう