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小さくてもつらい口内炎

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口内炎

 

歯肉や舌、頬の内側などに潰瘍ができてつらい口内炎。

楽しみなはずの毎日の食事が嫌になる経験は、ほとんどの方があるのではないでしょうか。

一概に口内炎といっても、原因や症状は実は様々なものがあります。

あなたが経験した口内炎はどのタイプでしょう。

 

 

アフタ性口内炎

原因

・ストレス・疲労や睡眠不足により免疫力が低下し、代謝が妨げられ、粘膜の再生力が低下する。その結果粘膜が荒れ、口内炎を引き起こす

・栄養不足(ビタミンB2・B6欠乏)

・口腔衛生の不良

・やけどや魚の骨が刺さったことにより、口腔粘膜の損傷

・ベーチェット病などの全身性疾患の症状

症状

・円形の白味・黄味がかった直径数ミリの潰瘍で、その周囲は赤く縁取られている

・食べ物や歯ブラシが当たる・熱いものや刺激もあるものを食べるなどの、ちょっとした刺激で痛み・灼熱感がある

・1~2週間で治癒するが、しばしば再発を繰り返す

対処方法

・ストレスのケア・十分な睡眠

・バランスの良い食事(ビタミンB2が多く含まれているレバー・卵・緑黄色野菜や、ビタミンB6を含む魚介類・肉類を摂取しましょう)

・歯磨きを怠らず、しっかりと口腔衛生を清潔に保ちましょう

・病院ではうがい薬やステロイド軟膏を処方されます

 

 

カタル性口内炎

原因

・物理刺激によるもの(義歯や矯正器具が粘膜と強く接触する・粘膜を噛んでしまう・やけど・歯ブラシによる傷・刺激の強い薬品の使用など)

・免疫力の低下・栄養不足(アフタ性口内炎と同様に、ビタミンB群の欠乏が原因)

症状

・粘膜が赤く腫れたり、水ぶくれができる

・熱い・酸っぱい・辛いなどの刺激により痛みを感じる

・味覚障害を引き起こす場合がある

対処方法

・物理刺激をなくす

・ストレスケア・十分な睡眠・バランスの良い食事

 

 

ヘルペス性口内炎

特徴

口唇ヘルペスなどのヘルペスウイルスによる感染症。

生後6カ月~3歳の乳幼児に発症しやすく、口腔内の粘膜全体に小さな水ぶくれができたり、歯肉炎を引き起こします。また高熱が数日続くなどの重度の感染症を起こします。

一度でも感染すると体内からウイルスが消えることはなく、ウイルスは「三叉神経節」という場所に留まり続けます。そのため大人になってから体の免疫力が低下すると、口唇ヘルペスを起こすことがあります。ただ口唇ヘルペスの症状は軽く、口唇にピリピリとした痛みと小さな水ぶくれができる程度です。

ヘルペスウイルスをもつ大人との唾液の飛沫感染や接触感染で子供は感染することが多いため、大人は特に注意が必要です。

対処方法

1週間ほどで自然治癒することもありますが、高熱や痛みが強い場合は解熱剤や鎮痛剤を処方します。

症状にあわせて抗ウイルス剤の処方も行います。

 

 

カンジダ性口内炎

特徴

カンジダという真菌(カビ)の一種が口腔内で増殖し発症する。

主な症状は、舌や口蓋に白い苔のような簡単にはがれる膜が付着し、膜がはがれるとと赤く腫れ、出血を起こし痛みが悪化します。

カンジダは口腔内に元々存在する常在菌で、健康な人なら感染症を起こしません。しかし体の免疫力が低下したり口腔内が不衛生なまま放置すると、口腔内の細菌バランスが崩れ、カンジダ菌が増殖し感染症を引き起こします。

とくに入れ歯を使用している人がカンジダ性口内炎を発症しやすいため、入れ歯のケアには十分に注意しましょう。

対処方法

抗真菌薬の処方を行います。

ちなみに、抗生剤は使用してはいけません。抗生剤は細菌に対処する薬なので、真菌には効果がありません。むしろ、抗生剤の誤った投与により細菌が減ると、真菌が増殖しやすくなり、さらに症状を悪化させてしまいます。

ご自身の口内炎が細菌感染か真菌が原因か、歯科医院でしっかり調べてもらいましょう。

 

 

アレルギー性口内炎

原因

・銀歯や入れ歯に使用している金属

・特定の果物や野菜

・特定の薬剤

症状

・アフタ性口内炎のように円形に赤く縁取られた白色の潰瘍

・痛みを伴う

対処方法

・金属の場合は、歯科医院で銀歯や入れ歯をアレルギーの起こらない素材に変えてもらう

・食べ物や薬の場合は、それらを摂取しないよう気を付ける

・発症した場合は、ステロイド剤の処方を行います

 

 

ニコチン性口内炎

原因

喫煙が原因である口内炎ですが、原因物質がニコチンであるとはまだハッキリしていません。しかし、タバコに含まれる有害物質が口内炎の原因になっています。

症状

・粘膜が白く変色(口蓋によくできる)

・痛みなどの自覚症状はなし。食べ物がしみることはある

・がんの発生につながる

対処方法

禁煙しましょう

 

 

単純に口内炎といっても、上記のように様々な原因・症状の口内炎があります。

中にはがんの発生につながる口内炎もありますので、ただの口内炎だと放置せずに、歯科医院等でしっかり検査してもらいましょう。