歯のコラム

COLUMN

むし歯の進行

2018/12/7

むし歯

口の中では歯の表面からリンやカルシウムが溶け出す「脱灰」と溶け出した成分が再び歯に戻る「再石灰化」が起きています。

脱灰が再石灰化を上回ると、歯の表面は溶けて「むし歯」になります。

※前回のコラムにて「脱灰と再石灰化」について詳しく記載しています。是非ご覧ください。

 

 

CO(シーオー)

歯の表面が白く濁ったり茶色に変色しています。

表面がごく浅く溶けた状態。

再石灰化を促しながら経過を観察します。

 

 

C1(シーワン)

痛みやしみる症状などの自覚症状はありません。歯科医院を受信して発見されます。

エナメル質が侵され黒ずんだ小さな孔があきます。

最小限の治療で済みます。

 

 

C2(シーツ―)

象牙質まで進行しています。

痛みやしみる症状があらわれます。

はじめは冷たいものがしみ、進行すると熱いものもしみてきます。

象牙質近くでむし歯が横に広がるため、大きく削る必要があります。

 

 

C3(シースリー)

歯髄(歯の神経)まで進行し、歯髄が炎症を起こしています。

激しい痛みがあり、炎症がさらに進行すると歯髄は壊死します。

根の治療によって歯の保存を目指します。

 

 

C4(シーフォー)

むし歯により歯冠部分がなくなりました。

歯髄は完全に壊死しており、痛みは感じられません。

歯根の先端に膿の袋を形成することがあります。

治療による歯の保存は難しく、抜歯適応がほとんどです。

 

※記号のC(シー)はcaries(カリエス)=むし歯のことです

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